なにやら秋葉原の見学店が一斉に休業したので何かと思っていたら、どうやら保健所の立入検査があったようだ。立入検査があったのはクリームガール、ラブアワーズ、すたぷろなど秋葉原に店舗を構える店だけのようで、池袋や渋谷などには入っていない様子。
そして本日、ラブアワーズの公式ブログで下記のような記事が書かれた。
昨日秋葉原の見学店各店に保健所の立ち入り検査がありまして個室内にてマジックミラー越しに観覧すること、指名する事は、興行場法第2条に違反するとのご指摘ご指導を頂きました。
通常コースにて行っておりました形が法律違反に当たると保健所のご指摘から、見学コースや個室内でのマジックミラーで女の子を見て選んでご指名というコース部分が法的に違反すると当店でも判断致しまして誠に残念ですがコース内容を見直す事と致しました。
どうやら見学店は「興行場法」という法律の「第2条」に抵触するらしい。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S23/S23HO137.html
第二条 業として興行場を経営しようとする者は、都道府県知事の許可を受けなければならない。
2 都道府県知事は、興行場の設置の場所又はその構造設備が都道府県(保健所を設置する市又は特別区にあつては、市又は特別区。以下同じ。)の条例で定める公衆衛生上必要な基準に適合しないと認めるときは、前項の許可を与えないことができる。ただし、この場合においては、都道府県知事は、理由を付した書面をもつて、その旨を通知しなければならない。
第二条の二 興行場営業を営む者(以下「営業者」という。)について相続、合併又は分割(当該興行場営業を承継させるものに限る。)があつたときは、相続人(相続人が二人以上ある場合において、その全員の同意により当該興行場営業を承継すべき相続人を選定したときは、その者)、合併後存続する法人若しくは合併により設立した法人又は分割により当該興行場営業を承継した法人は、営業者の地位を承継する。
2 前項の規定により営業者の地位を承継した者は、遅滞なく、その事実を証する書面を添えて、その旨を都道府県知事に届け出なければならない。
どのあたりが抵触するのかよくわからんし、全部抵触しそうだが、見学店のオーナーは「業として興行場を経営しようとする者」になるようだ。だから、都道府県知事から許可を受けないといけない業態になるのに、おそらく舛添要一都知事から許可をもらっていないからダメだよ~と注意された。また、「公衆衛生上必要な基準に適合」って部分も微妙だな・・・。マジックミラーで指名するってところがダメだとブログには書かれているので、そうなんだろう。こんなのは、どんな理由も付けられるので、いいように指摘されたんだろうな。おそらく東京都も風俗業界から「見学店を野放しにしていていいのか!」と言われたかもしれないし、いろいろとトラブルの多いJKビジネス界隈(すでに18歳未満はこの業界にはいないが)をとにかく根絶させようというお上の意向が働いたのかもしれないし、それはわからない。
昭和二十三年七月十二日法律第百三十七号という時期の法律だが、なんでも潰そうと思えば潰せるからね、こんなグレーゾーンなビジネスは。
秋葉原があるのは千代田区だから、今回は千代田区の意向で動きがあったのかもしれないし、渋谷区や豊島区は今後もこのままいくのかな? 最近新店舗ができてる大阪はどうなのかな? 同じ日本なのに、微妙に法律の運用が変わるのは不思議だけど、それも面白いところ。
それにしても、立入検査の結果をきちんと書いてくれるラブアワーズのスタッフは律儀で偉いと思う。なにやら不穏な動きがあった時に客の立場としてはその経緯を知りたいと思うのが正直なところだから。そして、これからも通うか辞めるか判断するわけで、その判断材料を出してくれないようなところにはやはり行きたくないのが本音だ。怖いから。
女の子のブログによるとしーきゅーと、クリームガール、ViViは営業停止らしい。結局ラブアワーズはリフレ専業店になり、すたぷろはこれまで通り? 新店舗で大阪資本のラブ・ライフ秋葉原店は保健所?なにそれ状態のようだ。新しいから立入検査がなかったのかな?
今後の見学店の生き残りに注視していきたい。